私は子どもの頃から感受性が強いところがあり、輝く光や木々の葉の瑞々しさや、澄んだ空の碧さや季節ごとの自然の風景など、私が美しいと感じるものの瞬間を、何らかのかたちでこの世に残したいと思っていた。
この願望は幼いころからずっと心のなかにあって、きれいなものに触れるたびに、どうしたら残せるのだろうか…といつも考えていた。
いや、残すことなんて不可能なものばかりなのに。
成長するに従って、人との関係の中にも煌めく美しい瞬間があることを知った。
それは友情であり、また恋愛でもあり、人の心が動く瞬間の、自分の奥深くからじわっと溢れてくる熱い感情(おもい)だ。
そういうものも、私がこの世界を生きた証として、この世界のどこかに残していきたいと切に思った。
人の心にある様々な思いや脳裏に刻み込まれた記憶は、肉体が滅んだ瞬間、この世に存在できなくなる。みんな一代限りの夢幻のようなものだ。
そんな強い欲求から、私は「文章に書いて残す」という方法に辿り着いた。それがブログである。
とはいえ、そんな大そうなものは書けていなくて、その日その時の自分の思いや考えや体験話みたいなものばかりだ。文才だってそんなにない。
だけど書くことによって、私は「今を生きている証」をコツコツと残し続けている。
自己満足であっても、それでいい。
死んではいない。ちゃんと生きている。
だから、私は今日も書くのだ。
特別お題「わたしがブログを書く理由」