私は昔、子どもの頃は、話すことがすごく苦手だった。
自分の意見を発表したり、自分の気持ちを言葉にして伝えることが、なかなかうまくできず、ずっとコンプレックスだった。
ところが、今は話すことは全然苦ではない。
物事について説明したり、状況をわかりやすく伝えたり、感じたことや気持ちを言葉に替えることが、今は得意である。
話すことよりも、書く方がやや得意だけど、話すことも昔のように苦労せず、うまく話せるようになった。
話せない自分から、話せる自分へ。大きく変わった大きなきっかけは、新卒で就職した仕事が「話すことがメインの仕事」だったから。
というのも、何を血迷ったのか?話すことが苦手なのに教員採用試験を受けて合格してしまい、そのまま教師の仕事に12年就いていたのだった。
最初の3年間は、連日修行タイムで、職場の様々な場面で「人前で話す」の猛特訓をした。先輩先生からのアドバイスを真摯に受けて、話し方等の工夫や伝え方の改善など、猛烈に頑張ったお陰で、どんどん自信がついていき、全校生徒ウン百人もいる体育館のステージでも飄々と話せるほど、話力がついた。
もちろん、最初の頃は、ヤンキー系の生徒たちにからかわれて泣いた日々もあったけど、それも今思えば、懐かしい思い出だ。
話す力が付くと、何処へ行っても誰の前でも、堂々としていられるね。
もちろん今も緊張はするけど、「怖い」という気持ちはないから、ずいぶん気楽に生きられるようになった。
話力は本当に大事。
下手でもいいから、場数を踏んで、経験値を挙げて、伝える努力を続けることだよね。
今は、頑張ってくれた「昔の自分」にすごく感謝している。
今週のお題「苦手だったもの」