ご近所に、一人暮らしの女性(愛を込めてオバサンと呼ぶ)がいる。
オバサンといっても現在70代で、後期高齢者にちょうど入ってすぐくらいの妙齢の女性だ。
達者な90代もわんさか居るなか、まだ70代とお若いのに、認知症っぽい症状がみられるようになった。
町内会の付き合いも少しずつ困難になり、今はご近所みんなで心配しながら見守っている。
そのオバサン。以前はその姿を外でよく見かけたんだけど、最近パタッと見かけなくなった。しかも、家の窓は固く閉められていて、夜は灯りもなく真っ暗だし、人がいる気配がなく、私も夫も心配していた。
この暑さの中、もしかして倒れていたら…と思い、他のご近所さんにこのオバサンの様子を尋ねてみたところ、「元気でいるよ」とのこと。
私たちはオバサンの姿を何日も見ていなかったけど、その代わりに、私たち以外の他の人たちがオバサンのことをちゃんと見ていた。
そして今日。
久しぶりに外で草取りをしているオバサンの姿を発見!
少しやつれた様子だったけど、お元気そうだったのでホッとしたのだった。
独居老人が増えている今。
肉体の老化によって「自立した暮らし」が困難になっていく現実とどう向き合っていくか?
これが、これからの課題だなぁ…としみじみ思う。
私達もいつか行く道。
娑婆での暮らしを最期のときまで主体的に楽しめるような、達者な生き方をしたいと切に思う。