私が若かった頃はちょうどバブル時代で、老若男女問わず、みんなリゾート地へと遊びにいっていた。
あの頃、冬のリゾートと言えば、もちろん「スキー」だ。
アルペンのＣＭで煽られたこともあり、みんなゲレンデの恋に憧れて、スキー場に行ったものだった。
私の母が若かった昭和３０年代ならスキー列車に乗って山に行くのが普通だったようだけど、私たちバブル時代はマイカーで行くのがデフォで、お金を持っている男子は、トヨタのランドクルーザーや三菱のパジェロなど、燃費が悪いけど馬力がある車を乗り回していて、それにみんなで乗り合わせて出かけたものだった。
あの頃の私は、ウェアや板や靴も買いそろえていて、流行のスキーを楽しんだ。
しかし、あれから約３０年が経ち、今はスキー場には全く行かないし、ウインタースポーツからうんと遠ざかっている。
今の私は、テレビで現在開催中の北京オリンピックを視聴し、若い選手たちの活躍に目を細めて、ぱちぱちと手を叩いて喜ぶ一人のおばさん…になってしまった。
雪の中を滑走する選手たちを見つめながら、２０代の頃に感じた風を切って滑り降りる時の感覚をふと思い出している。
また、あの冷たい風に触れてみたい。
上手く滑れないかもしれないけど、またキンキンに冷えたゲレンデの風にあたってみたくなった。
きっとスカッとして気持ちがいいだろうな。
今週のお題「冬のスポーツ」
