まだ私が若かった頃。
「どうですか?気兼ねなく気軽に話してくださいね…」と、ご年配の方から笑顔で言われたので、相手を信頼して、前から気になったことを正直に話しみたところ、急に相手の機嫌が悪くなり、嫌味なことをネチネチ言われたことがあった。
あのときは、まさかこの方がこんな態度を取るなんて!と驚き、私が悪かったのかしら?…と申し訳ない気持ちでいっぱいになったけど、今は単に、相手の心が狭くて小さかっただけだと分かる。
あの時、相手の虚栄心や期待を満たすことを、私がちゃんと言ってあげなかったからだ。
相手の期待を満たすために存在しているのか?私は…。
いや違う。
私は誰かの虚栄心を満たすための道具ではない。
相手が腹を立てても、それは私が悪いのではない。だから落ち込んで傷つく必要はないのだ。
あの時の自分に、伝えてあげたい。
気が短い人ほど、一生懸命に「私は心が広くて善人なんだ」と装う。いい人の仮面を被る。
でも、こうした外面の顔に騙されてはいけない。
平気で嘘をつく人につかまらないよう、自分は自分に正直でありたい。
私は常に明るく堂々と生きたいと思う。