日中、特に何の予定もなく暇で、家に居るのなら、私は夕ご飯のおかずを作るようにしている。
今は冬期で寒いから、早い時間に作り置きしておいても腐って傷む心配はないし、むしろ煮物なら味がしみて美味しくなる。
だから、ボンヤリ過ごして時間を無駄にして、後で後悔するくらいなら、手を動かして何かをこしらえておくことにしている。こうしておけば後が安心。慌てなくて済む。
ちなみに、私は料理がそれほど好きじゃない。
ただ家に居る時間が長いから、私が家族の食事係を担当しているだけのこと。
昔は、家事は女の仕事だったけど、今はそんな時代ではないし、むしろ衣食住に関することは男女関係なく皆がスタンダードにできるようにしておくべきじゃないかなぁ。
だって生きる基本だもの。最低限の興味や関心は持つべきだと思う。
たまに外で人と話しているとき、話の流れで料理のことに話題が移ると、
「自分は男だから家事全般はノータッチです!」
「女性の皆さんは本当にすごいと思います!」
「いつも美味しい料理を作ってくれる女性のことを心から尊敬しています!」
「さすが主婦の鏡ですね!」
「素晴しいお母さんだと思います!」
と、歯が浮くような賛辞を述べて、性的役割分担を盾に自分は一切家事をしない代わりに、やってくれる女性のことを対岸からベタ褒めする中高年男性(通称おじさん)がいるけど、それって正直気持ち悪いなぁと思う。
私から言えば「食べる」ことは、歯を磨いたり顔を洗うのと同じレベルの生活習慣なんだよね。食べるための「料理」は、健康に生きていくための手立て。
褒めてくれるおじさん達にとっても他人事じゃない、自分自身の生き方に関わることだ。
だから、料理や家事を担ってくれる人(女性)を褒め殺しする代わりに、「オレには関係ありません!」というスタンスをアピールするおじさん達に対して、一度は自分でやってみろよ。お前も毎日飯を食うんだろ?とつい思っちゃうのだ。
ちなみに夫は我が家の麺部長。飯も炊ける。息子は一人暮らしで自炊派。私が居なくても、ちゃんと生きていけるメンズだ。
食うことに男も女も関係ない。料理も然り。
♯ちょっと長めの888字
♯プチ毒を吐く